インタビュー

麻布十番歯科・矯正歯科 立津さん

入職当時のことで印象に残っていることはありますか?

私は2008年度の新卒として入社しました。もう10年前ですね。渋谷に配属になったのですが、その当時は田中先生、衛生士さん1名、助手さん2名でした。当時のことで印象に残っているのは、入社して1ヶ月くらいのときに田中先生に叱られたことです。当時はマニュアルもなく、“知らない=教えてもらっていない”になっていて、自分から先輩に聞きに行くこともなく、先生や先輩の方から声かけて教えてくれるのをいつも待っていました。そんな風に過ごしていたら、「学生気分でいるのはやめよう」と叱られました。そこからは、知りたいことは自分から聞きにいかないといけないんだとわかったので、最初の早い段階で言っていただけて良かったと思います。

入社して1年経った頃に、青山(移転前の宮益)に異動になりました。そこでは上のスタッフがいなかったので、私がスタッフをまとめ、教育する立場になりました。医院の幹部でもあったので、医院を良くしたいとか、院長や幹部はこう思っているという考えを他のスタッフのモチベーションにどう繋げていいかわからなくて、その点でも悩みました。こんな未熟な自分が教育をしていることがダメなのではないか、自分は上に立つ人間ではないのでは、と思ったこともありました。今思うとあの頃が一番大変でしたね。あの頃の教育は自分のやり方が間違っていたんだなと今では思います。大変なことでもあり、あれが自分の中では大きな失敗と言えるかもしれません。

そう悩んでいるタイミングで結婚して、お休みの期間に入りました。子供が生まれて、育児をしていく上で、教育という部分に対しての考え方も変わりました。偉そうにただ言うだけじゃなくて、こうやって愛情を持って育てなきゃいけなかったんだとわかったんです。

お仕事をしながら子育てをされていますがいかがですか?

よく仕事と家庭の両立大変じゃないですかって聞かれるんですけど、そんなことないんです。私は家に帰ると「旦那さんの奥さん」であり、「子供のお母さん」で、でも「○○の私」じゃなくて、「衛生士としての自分」があって、そこでのアイデンティティが確立されてないと、バランスが取れないと思っています。だから両立は全然大変じゃないです。むしろずっと家にいて何するの?思ってしまいます(笑)。家事は旦那さんに協力してもらえばいいし、働きたくても働けなくなる時がいつか来るって思うし、今は衛生士としての自分があることで、家庭にもいい影響があると思っています。

日々患者さんやスタッフと接して、その中には初めてお会いする患者様もいて、そこで得るものって自分の成長にもなるし、育児にも活きてくるし、それは人生を豊かにすると思っているんです。日々家にいて、家事だけ、家族の事だけをやっていると、自分が成長しなくなるような気になるんです。子どもはどんどん成長するし、旦那さんは社会に出て社会貢献しているのに、そこで自分だけ成長が止まるのは嫌だなって思ってしまいます。外に出て仕事をしていると必ず得られるものがあります。後輩教育も大変だけど、最終的には自分の糧になっていると感じます。時短という制度がある歯医者さんって少ないので、今働かせていただいていることに本当に感謝しています。

教育に関していかがですか?

私も入社当時は同じでしたが、特に新人さんに関しては、やはり待ちの姿勢ではいけないなと感じます。まる歯にはたくさんの先輩がいて、マニュアルがあって、テストがあって・・・と教育システムがしっかりしているけど、やっぱり全ては自分次第だなと思います。もちろん、知りたい、成長したいと思う気持ちに対しては、応えてあげたいと思いますが、それは本人の意志あってのことだと思います。後輩はみんな可愛いから甘やかしてしまっているところもありますが、学生気分のままでいさせてはいけないなと思うので、社会人としての部分もきちんと育ててあげたいです。

この10年を通して、まる歯で学んだことはどんなことですか?

とてもたくさんのことを学ばせてもらったなと思います。特に教育に携わったことは大きな学びでした。自分を変えることは簡単かもしれないけど、他人を変えるのってすごく難しいだとわかったし、教えるためには自分が勉強して知識を付けたり、本を読んで見分を広めたり、衛生士としてもそうですけど、それ以外の人間力の部分も高めていかなければならないのだと学ばせてもらいました。

やりがいを感じることや、モチベーションになっていることは何ですか?

私自身、仕事をして充実感を得られていることですかね。仕事をすることは、自分の人生を豊かにすると思っています。日々診療をして、患者様と接することも学びだし、スタッフとの交流も自分にとって学びだし、自分の成長を止めたくないなと思います。仕事してお給料もらって、それが人を幸せにする、医療って最高の社会貢献だと思っています。

P処から始めて、インプラントをして、最終的にホワイトニングまでやった患者様がいるんですが、その方が「この歯医者さんは歯を治してくれるだけじゃなくて、歯に対する意識まで変えてくれた。なんてすばらしい歯医者さんだ!」「歯ブラシするのも楽しいし、白くて綺麗だから歯を見るのも楽しい。毎回色々と指導してくれたおかげです!」と言ってくださって、とても嬉しかったです。それって私たちの目指すところなので。これからもそういった患者様が増えるようにお手伝いできたらと思います。

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